![]() とりあえず出発インド行きを決意した日の出来事を私は忘れません。 それは桜の季節が近づき始めた三月下旬、私は何の前触れもなく、当時会社の上司だった方から呼び出しを受けました。 ![]() いったい何だろう、不安を抱えた私に告げられたのはたったのひと言でした。 「キミ、異動ね」 インドでも行こうか、そう決意した瞬間でした。 「インドへ行けば人生観が変わる」よく耳にする言葉です。 異動通知を受け失意のどん底にいる私ですが、インドへ行けば人生観も変わり、新しい職場でも新たな気持ちで仕事に励めるのではないだろうか? そう思った私は上司の話を聞きながら、それとはまったく関係ないインドの方向へ意識を傾けておりました。 さて「インド」という国について、いったいどのようなイメージが思い浮かぶでしょうか? ・ カレーのメッカ ・ 悠久の歴史を持った神秘の国 おそらくこうしたイメージがほとんどでありましょう。私もそうでした。 しかし、実際に旅行するとなればそれだけの知識では不十分であるかもしれません。 それでなくても私は、今回のインド旅行が人生初の海外旅行なのです。不安は尽きません。 そこで私は、雑誌やネット上の旅行記などを読んでインドについての情報を集めることにしました。 実際にインドを旅行した人たちの情報をもとに浮かび上がってきたインド像は以下の通りです。 ● 絶え間ない下痢に襲われ三日三晩死線をさまよった ● 街中でインド商人に捕まり法外な買い物をさせられた ● 入国早々悪徳業者にダマされ有り金の大半を失った ● 知らぬ間にドラッグを売りつけられており空港で逮捕された 見なきゃよかった(つД`)・゚・ どうやら私を待っているものは四千年の歴史とカレーだけではないようです。 悪徳業者やボッタくり商人などが手ぐすね引いて、旅慣れぬ観光客の来訪を待ち構えているというのです。 つーかこれって、初心者が行ってはいけない国なのではないか!? しかしもう後戻りはできません。すでにインド旅行の手配を済ませてしまった後だったのですから。 前向きな気持ちになるためにも何とかしてプラスになる情報を仕入れなければ。 私は一つのことに気づきました。インドでトラブルに遭ったという人の話は、その大半が個人旅行でした。 それに対して私は、今回インド旅行を企画するにあたり、日本の旅行会社に豪華ツアーを手配しておりました。 こうしたツアー客や、あるいは仕事で来ている人などであれば、会社などから安全が保障され、こうしたトラブルとも無縁なのではないでしょうか? そう思った私は不安を和らげるため、先日インドに出張したというSさんに現地の話を聞いてみることにしました。 そして、彼の日頃見られないような逝き逝きした表情を見て私は、 インドツアーに申しこんでしまった自分の行為を、激しく後悔したのでした。 |