生水の恐怖

*今回は下品です



ル・メリディアン。世界中に展開する高級ホテルが、インドにも存在していた。
この日オレたちは、ジャイプルのル・メリディアンホテルで最高の歓待を受けた。
ル・メリディアンはこれまでオレが泊まったホテルの中で、(国内海外含めて)もっとも豪華なホテルだった。あまりにゴージャスだったんでこんなトコに泊まっていいのかと落ちつかなかったほど。
異国(それもインドで!)の地でこんな体験をするのは予想外であった。


夜はホテルの高級レストランでシャーラットさんと夕食を楽しんだ。
シャーラットさんは日本語を、デリーの大学で習得したらしい。
また日本のことが大好きで、日本の車を乗り回したり子供と日本のマンガを見たりなど、家庭は日本の物で溢れているという。
日本で生活したことはないが、いつかは日本に行ってみたいとも話していた。
おそらく多少のリップサービスはあるであろうが、それでもこうして自分の国を気に入ってもらえるのは嬉しい。




いつしか話は隣国であるパキスタンの話題になっていた。

「パキスタンはヒドい。言ってることとやってることが全然ちがう! アイツらはまったく信用できん!!」


ふだんは温厚なシャーラットさんが一転、口を極めてパキスタンのことを罵りだした。だが、オレたちには彼のいってることが今いちピンとこなかった。

「なんか北朝鮮みたいですね」

ひとりのツアー客がそう口にした。しかし、シャーラットさんの頭には「?」マークが浮かんでいた。
オレたちがパキスタンのことをよく知らないのと同じく、日本のニュースで流れるような北朝鮮の話は彼の耳に入ってこないらしい。
隣の国の悪いトコロなど、実は隣り合っている自分の国にしか見えないことなのかもしれない。













...と下品でも何でもない話であるが今回はココからが本題。
この先は下品な内容になりますので、清純な淑女の方は読まないでくださいね。
「淑女の清らかな心を汚すなんて、バカ、バカ、バカー!」
と文句いっても私は知りません。
以上の内容に同意できた方だけ続きをどうぞ。













さて、知ってる人は知っているであろうが、インドという国は水道環境がきわめて悪い。
そのため、時間帯によってはお湯の供給が十分に行き届かないことも珍しくない。例えば前日泊まった、エアコンが調節できないオンボロホテルではお湯が出ずシャワーを使うことができなかった。
しかし、高級ホテルであるル・メリディアンではそんな水道事情とは無縁。二十四時間フル稼働状態でお湯もシャワーも使い放題!
ホー、ホッホッホ、お湯が出なけりゃシャワーを使えばいいのよ。



マリーアントワットが体にのり移ったオレは調子に乗ってシャワーのお湯を使いまくってしまい、気がつけば浴槽の外側までお湯をブチまけていた。
それだけならまだいいが、外に置いてあった下着にも被害が及んでしまい、その一部がぬれてしまっていたのである。




うーんどうしよう、あんまり着替えに余裕がないし...
幸いぬれてしまったのはほんの一部だ。しばらく着ていたらそのうち乾くか。
そう思ったオレはたいして気にもとめず下着に足を通した。










「●○◎$&%*△▲◇◆××!!!」





その瞬間、股間の辺りから猛烈な痛みが走った。
痛みをした部分を確認してみると、オレのち○こがヤクルトびんほどのサイズに縮んでしまい、その裏側は鳥肌のようなできものが一面に発生していた。



オレは忘れていた。ここは日本でなくインドであるということを。
さっきも書いたがインドという国は水道環境が悪い。そのため、水道の水は十分に殺菌されておらず日本の水に比べるととても汚い。
そして、その水にあたってお腹を壊す旅行客が後を絶たないという。
もしかしてオレも、汚染された水にやられてしまったのでは?



無残に変わり果てた大事なモノを見て、オレの頭にこんなフレーズが浮かんだ。






インドでインポ






インドでインポ、うーん、ネタになる笑えない。



しかし、生水で腹を壊した旅行客は多くいるだろうが、生水でインポになった旅行客など世界でオレくらいのものではないか。
それだけに、医者に説明したところで、

「このような症状は医学書にも書かれてはおらず、過去の例も聞いたことがないのでどうにも...」

と困り果ててしまうだろうし、それ以前に、「生水でインポになった」なんてあまりに理由が情けなくて医者に話せる訳がない。




花も恥らう美貌を持ち、街では女性の黄色い声援を一身に浴びる(一部誇張アリ)、このオレがインポになったなど死の宣告に等しい。
そんな暗い将来への不安を振りきるため、オレは股間に手をあて、インド人女性の淫らな姿を妄想した!















しかし 何もおこらなかった(つД`)・゚・










そのときのオレの気持ち









リングサイドで叫んでいる丹下段平の心境 である。




ま、翌日には元に戻ったんだけどね。





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