はじめに



「北朝鮮へ行く」
こう聞いたときの反応はどのようなものだろうか?
「怖い」「拉致されそう」大半の人はネガティブな感情が浮かぶと思う。
オレも同じことを考えた一人である。つーか北朝鮮に旅行できるんだ、へぇー、まずそこに驚いた。

今から一年前、オレは一冊の本に出会った。
それは北朝鮮の話が綴られた旅行記だった。
さぞかし旅先で悲惨な目に遭ってきたんだろうと思って読んでみたら驚いた。意外なことにそれなりに、北朝鮮で楽しい旅行を満喫していたのだ。
はてな? 拉致されたり身の危険を感じたりしなかったのか??

その後いろいろと調べてみて、北朝鮮の旅行記にいくつか触れることができた。
それらの旅行記に共通している感想は「意外に普通の国だった」ということある。
「拉致されそうになった」「命の危険にさらされた」という話は全く出てこない。

オレは思った。実は北朝鮮とはふつうの国なのではないか?
人間が描くイメージなんて当てにならないものである。石原真理子だって「ベッドの中の明石家さんまは普通だった」と言っていたそうだし、実際の北朝鮮も大して怖くない、ふつうの国であるかもしれない。
それを確かめるためにはどうすればいいか? オレが実際に行ってみるしかない。
今回の旅行はそんなノリでスタートしました。

今回のテーマは「若者」です。
これからの世界を作るのは若者です。ですから、北朝鮮の若者を知ることで今後この国がどこへ行くのかを予想することができるのではないでしょうか?
等身大の視点で見るという点でも、自分と同じ(?)世代である若者はターゲットとしてうってつけです。

また、北朝鮮のことをよく知るために、韓国へも足を運んでみました。
日本と北朝鮮では全く違います。日本の感覚で北朝鮮を理解しようとしてもそれは無理です。
しかし、間に韓国を入れることで、日本と韓国、韓国と北朝鮮、という間接的な比較ができます。これならまだ理解できそうです。
傍目にはソウルでショッピングしたり美容院で髪切ったりフリーマーケットで似顔絵を描いてもらったりなどどうみても遊んでいるようにしか見えませんが、これも北朝鮮を知るための立派な活動です。そういうことにしといて下さい。

さて、今回オレが北朝鮮で訪れた場所は金剛山というところです。どこかで聞き覚えのある場所ではないでしょうか? 
そう、2008年7月、北朝鮮軍人によって韓国人旅行客が射殺されるという、忌まわしい事件が起こったあの地です。事件から2か月前にオレはまったく同じツアーに参加していたのでした。
あの事件については多くの情報が錯綜しており真相は闇の中(2008年8月現在)ですが、同じツアーに参加した者の一人として、実際の犯行現場はどんな感 じなのか、実際のツアーはどんな感じだったのか、現地で得られた体験を元に例の事件の真相を考察していきたいと思います。多分ムリだけど。

ここから先は未知の世界。もう後戻りはできません。
禁断の国、北朝鮮へアナタをお連れ致します。


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