金剛山登山(九竜淵編)



翌朝、特に何ごともなく目覚めのときを迎える。
姿なき北朝鮮人たちの手によって拉致されることを心配していたが、こうして何もなく無事に朝を迎えることができたのは、おそらくオレが拉致するに値しない人間であると北朝鮮政府に判断されたためであろう。嬉しいやら悲しいやら。

朝食を済ませた後、ホテルを出発してバスに乗りこむ。
オレたちはこれから、「九竜淵」と いう登山道へ向かう。うねうねと曲がりくねった細い山道を行くこと三十分、何となく日本と似ているような、でもやっぱりどこか日本と違うような気がする景 色を抜けた先に、まるで水墨画に出てくるような、これまでのどこの国でも見たこともないような不思議な景色が広がっていた。
鋭く切りたった岩肌が男性的な力強さをたたえており、なんとも美しい。「金剛山を見ることができたら悔いはない」とかつての詩人が言った言葉もさもありなんといったところか。

この美しさは言葉で説明するよりも写真で紹介したほうが早いと思う。という訳で九竜淵で撮った写真を一挙公開いたします。



「水墨画のような景色」という感想を抱いた登山道入り口



登山道入り口のレストラン。



はじめはゆるやかな山道。自然を楽しみながらのんびりと。



ハングル文字が彫られた岩肌。何と書かれているかは不明。



特にどこというわけでもない九竜淵の風景。



特にどこというわけでもない九竜淵の風景その2。



特にどこというわけでもない以下略その3。



特にどこというわけでもない...もうしつこい!?



まるでエメラルドのような美しさをほこる玉流潭。



九竜淵中間チェックポイントの観瀑亭。



朝鮮三大滝といわれる九竜滝。



頂上へ近づくにつれ道も険しく。



ふとてっぺんからふもとを見下ろす。
ハハハ、人がゴミのようだ。



こうして山を登ること二時間。



頂上の九竜台に着きましたとさ。
本当に金剛山はすばらしい。その荘厳たる景色に吸いこまれそうになってしまう。
そして頂上に着いたとき、その景色に時が経つのを忘れて魅入ってしまった。
この世に仙人がいるのならきっとこんなところで修行しているのだろう。そんな幽玄な景色を金剛山はたたえていた。



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