![]() ためになる乗馬講座6月、旅の日程が決定する。 モンゴル帝国の首都でもあった「カラコルム」という地での乗馬トレッキングを中心とした、計7泊8日の旅行である。 乗馬についてはカラコルムからモンゴル帝国の古代遺跡まで、200キロメートルの行程を四日かけて目指すものらしい。一日あたり50キロ進む換算だ。 一日50キロとはどれくらいのものか? 走って50キロだったらメチャクチャきつい。車で50キロだったら楽勝だ。 馬で50キロだったら? やったことがないから分からない。 ただ、今回のツアーを申しこむ前に似たようなツアーを別の旅行会社に申し込んだところ、「初心者お断り」という理由で断られた。 そういったことを考えるとやっぱりキツいような気がする。 そこで、来るべき乗馬トレッキングに向けて、オレは乗馬スクールでレッスンを受けることにした。 初心者が持つ乗馬のイメージとして「落馬しそう」というものがある。が実際のところ、初心者で落馬するのは稀である。 むしろ初心者の場合、命令どおり馬を走らせるのに苦労する。 馬を走らせたいとき、馬の腹を両足でおさえつけるのだが、ポイントをつかむのに苦労する。 慣れないうちはポイントを外しているためなのか、ぎゅっぎゅっとおさえつけても言うことをきかず動いてくれない。 そうするとムキになって力をこめておさえつけるのだがそれでも動いてくれず、終いには股のあたりが筋肉痛になってしまう。 なので、初心者が乗って制御できないほどの速さで馬を走らせることなどは基本的にありえない。初心者の場合、基本的におとなしい馬に乗せられるのでなおさらである。 この「馬の腹をおさえつける」というのは車でいうところのアクセルに相当して、ずっとおさえ続けていると馬は走る速度を上げていく。(逆に馬を止めたいときは、手綱を胸のほうに引っ張ると止まる) そして、ある一定の速さになると「速足(軽速足)」といって、人間でいうところのジョギングのような状態になる。 この「速足」モードになるとカッカッ...と馬の歩調に合わせて激しく上下に揺れるようになり尻のあたりの衝撃が大きくなる。そのまま乗っているとケツの皮がむけてパンツが血糊で貼りついてしまうような事態になるので、馬の歩調に合わせて腰を浮かせて衝撃を和らげる必要がある。 が、これには腕や脚の力、そして何よりコツが必要であり、はじめての場合はたいてい何もできずに馬に振り回されて終わってしまう。この「速足」の馬を乗りこなすことが初心者にとって最初のカベである。 こうして乗馬スクールに通いトレーニングを受けること一ヶ月間、 ![]() 乗馬ライセンス取得(五級だけど) 「乗馬ライセンス五級」といってもその実力は、「速足ができるレベル」、すなわち「初心者卒業レベル」程度の意味あいに過ぎない。 それでも、こうした資格を取得しているということは自分の実力を公に認められたことを意味しており、何とも心強いではないか! さぁこれで乗馬の準備は完璧だ。あとはモンゴルへ向かうだけである。 そんなオレが、乗馬ライセンス四級を持つ男がモンゴル乗馬でリタイヤしたという旅行記をネットで知り、激しく動揺したのはそれから数日後のことだった。 |
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