古都カラコルムは、高木古都のように多くの男の心を魅了させるような瑞々しさも持ち合わせていなければ、古都ひかるのように多くの男の性欲を満たせるようなテクニックも持ち合わせていない、ただの寂れた田舎街だった。
くそ、同じ古都なのにどうしてこうも違うんだよ!
オレのイメージでは、カラコルムは日本でいえば京都みたいな、和洋折衷、温故知新、焼肉定食、何だかよく分からんがとにかく歴史的な建築物と近代的なビルディングが融合した素晴らしい観光スポットだと思っていた。
しかし実際はこの通りである。

かつてモンゴル帝国の中心として栄華を誇った姿は見る影もない。栄枯盛衰を体現したその様は、ヤミ起債問題で財政難に陥ったどっかの町と重なってくる。 だがこのカラコルムが数ヵ月後、朝青龍が 籠城 療養した地として日本人の注目を集めることになるのであるが、まぁそれはこの旅行記とは関係ない話。
オレたちはカラコルムのキャンプ場に到着した。

これから数日間、オレたちはゲルで寝泊りする生活を送ることとなる。
念のため説明すると、「ゲル」とは上の写真にあるような白いテントのような建物のことであり、モンゴルの遊牧民などは今でもこうしたゲルで生活している。 なお、間違えやすいが麻原彰晃の呼び名とはまったく関係ないので注意してほしい(それはグルだろ)。

グル...じゃなかった、ゲルの内部はこんな感じである。
日本のキャンプ場にあるテントよりも若干広いくらいのスペースで、だいたい三〜四人が生活できる。
ゲルの設備は思ったよりもしっかりしておりベッドなども備えつけられている。また、電気なども使うことができる。
ゲルでの生活も含めて、モンゴルのキャンプ場でもどうやら健康で文化的な最低限度の生活は保障されているらしい。他にも
こんなものや

こんなものは

ちゃんと常備されている。
この辺でモンゴルの食生活について紹介しよう。
モンゴルの料理は肉食が中心である。牛肉、羊肉、何でもござれ。
ちなみに日本とモンゴルではお肉の価値観がいろいろ異なっている。
日本では牛肉、羊肉が効果であるが、モンゴルでは逆に鶏肉や豚肉のほうがお値うち品らしい。
また、日本では羊肉が美容食品として売られているが、モンゴルでは豚肉が美容食品として売られているらしい。
それにしても、
美容食品とはふつう万国共通なものではないのか?
日本人に対しては豚肉は美容効果がないのか? モンゴルの豚はコラーゲンが特別に多く含まれているとでもいうのか?
うーん、分からん。
モンゴルの夜といえば星空を楽しみにする旅行客が少なくない。だがこの日は、雲がかかって天体観測を楽しむことができなかった。
もっともガイドブックによると、この時期はモンゴルでも雨季にあたりなかなか思うような星空を拝む機会に巡りあえないらしい。そのため、何日も滞在して根気よく待ち続ける必要があるという。が、こうした天気はその後も延々と続き、結局最終日に至るまで満天の星空に出会うことはなかったのであるが...ま、それは極端な例かもしれない。
こうして、明日からの乗馬トレッキングに不安と期待を覚えながら、今宵はモンゴルの静かな夜に包まれながら眠りにつくのであった。

|